栗の花がむせかえるような匂いを撒き散らす梅雨入り、タイトルで分かる通り、飼い犬のうち一匹が逝った。
お向かいに昔居た老犬、ぶうの最後の一滴という落とし子なので、ついた名前がぶう2(ツー)。
特技はせわしなく動き回りながらの「待て」(お預け)のみという無芸さ。

病名なんぞはワカランが糞詰まりで死んだのには間違いない。腹回りが異様に大きくぱんぱんになっており、あたりには新しい雲古が見当たらないことから数日間は出していなかったと思われる。苦しかっただろうに昨日まではこちらを向いて尻尾を振っていたのだ。

バスタオルでくるみ、階段を上ったところにある公民館わきにある空き地に今しがた埋めて来たが、中型犬が入る程度の穴を掘る作業があんなにもしんどいものだったとは、体力の大幅低下だろうか。大汗をかき、息がアガってへたり込みながらの作業だった。帰ってシャワーを浴びたが未だ汗が止まらない。

栗の花の咲く蒸し暑い日に、今日のことを思い出すのだろう。