大学1〜2年の頃やってたんだけど結構トラウマかもしんまい。他の連中はちゃんと真面目に仕事して勉強もやって立派な苦学生だったんだけど、わしだけ甘ちゃんで自分で起きれず朝刊配ってメシ喰ったらまた寝ちゃって、起きたら夕刊配達の時間だったり、未成年のくせに大酒飲んでチ○○ン出したままトイレで気絶してたり(下ネタかよ)泥酔状態で朝刊配っていっぱい配り忘れがあったり・・・今思えばもうどうしようもない不良品の配達員だった。

冬の早朝は一般の人が知らないつらさがある。ただ眠いだけじゃない。ミゾレやアラレに顔を打たれ(超痛い)全身がくがく震えながらかじかむ手をバイクのエンジンで温めては、うずくまって泣いたこともあった。「何でこんなことしてるんだろう、どうしてこんな目にあわなくちゃいけない・・・」

ぶつかりそうになった車に「くらあ〜っ、危ないやんか〜!」って言ったら2台からコワイのがぞろぞろ10人くらい降りてきてボコボコにされたり、ゴミ収集車がこぼしていった汚い汁に前タイヤをとられて新聞を50mぐらいの区間にまき散らし全治3週間の擦過傷&打撲傷おったり、弱いものイジメみたいな警官に「歩道通行5m」とか切符切られて何のために働いているのかわからなくなったり、いい思いではほとんどない。あの仕事はできるもんなら避けた方が良いでしょう。

そんなだから店主たちにウケるはずもなく、いつもぶちぶち小言を言われ、風疹で寝込んだときにも休ませてもらえず、その話を聞いた親がやって来て2年目半ばにして辞めることになった。

「宿題をきちんとやってきた人」という言い回しが英語にはあるが、わしはやってきてない人でそのせいか30年たった今も夢を見ることがある。「新聞配達やんなきゃいけない、どこのお宅に配るか憶えてない、どうする、困った」・・・ナイトメアだねこりゃ。