家人我の腹をみて「そは何ぞ」と言ふ。

我「予備」と答ふる。

「何の予備か」

「我育ちさかりにて身丈伸びたるとき補ふべく備えし皮」

「中身は何の予備か」

「山中にて迷ひたるとき数日喰はずとも生き延びたるべく備えし脂」

家人かへるのやうな口をニヤリと歪め

それよりのち我を「予備太クン」と呼びたる。糞。