もういっぽうの外犬、「カイ」も逝った。仔犬のとき、兄弟犬のなかでも可愛い顔をしていたので「可愛いちゃん」と呼んでいたのがつまって「カアイイ」「カイ」となった。育ってからは無駄吼えばかりしたり、自分で器をひっくり返しておきながら「水くれ」の催促をするのでちっとも可愛くなかった。正直「はよ死んでくれ」と願っていたのでその時が来たら何やらほっとしたものだ。
プレハブを引っ張る鎖に絡み。窒息?日炙り?の状態でぶらさがるようにして動かなくなっていた。だらりと伸びた前足には無数のマダニが大移動をしている。死んだ犬からも血を吸うつもりなのかこいつらは。
友人の鈴木夫妻から可愛がってもらったのがきっと最後の思い出となっていたであろう、わしはこいつを棒でブッ叩いてばかりいたのだ。
内犬、みかんの退院(子宮蓄膿症、手術代88,000円)に合わせて逝ったので、身代わりとなったのかもしれない。最後に役に立ったな。
先の「ぶう2」の近くに穴を掘り(こまにゃにに掘らせて)埋葬した。ぶう2は重くて運ぶのに苦労したがこいつはガリガリに痩せており、軽かった。8月19日。