昔なつかしい妖怪人間がTVドラマ化され
放映されている。もちろん全くの別物だが
原作を知る者たちをもがっかりさせないよう
配慮されているらしき作りで好評だと聞く。

今夜のものは人生の意味を問いかける内容。

事業に失敗し、妻を失い、独りぼっちで
高齢で仕事もままならない、
病に侵され、余命いくばくもない
・・・そんな自分の人生とは何だったのか
こんな状況で生きている意味などあるのかと。

死ぬまでにやってみたいことをノートに列挙していて
妖怪たちがその実行に手を貸す。
そうするうちに絶望した心の中にもたげる何か。

バイクで引ったくりを繰り返す青年が言う、
「先のない爺い婆あが持っていてもしょうがないだろ」
超高齢化社会で負担だらけの人生を送らされるかもしれない
これからの若者たちをも代弁する。

健康で順調で不足のない人間にはなんということもない
筋の話にすぎないだろうが、少なくとも不幸を背負って
苦しんでいる人ならば感ずるものがあったに違いない。

わしにとってはあながちドラマの話ではないのだが。

「朝目覚め『ああ、今日も生きている』と思うそのことだけで
生きている価値があるのではないか」ドラマはそう結んでいた。

・・・きれいにまとめるんじゃないよ。
生きることは苦痛でもあるだろ。そうでありたくはないが。
人生って何だろねー?苦しみに感謝する日なんて来るの?

はは、またこうなっちまったよ、よちびと。