処刑場は事務のオネエたちが居る部屋のドア一枚隣。
(うわ、こんなところでかよ。狭っ。)
わしはいったん下半身裸の情けない姿になって、それから
不織布の短パンツに足を通す。お尻のところが大きく
開いているのでなんだかスースーして心もとないったらない。

横たわる診察台には吸収シートの大きいものが敷いてある。
「はは。なんやこれ、うちのワンコと同じやんか」
などと軽口を叩いて強がってみる。
少し古く、筐体表面がうす汚い内視鏡の設備。
(あ、お騒がせオリンパス製だ)と思う。
診察台の反対側にはこれも少し古いモニター。
これらに挟まれたかたちで横たわると、副医院長が現れた。
点滴が打たれる。中身は例の塩水と砂糖水らしい。

「リラックスするための注射を打ちたいのですがどうされますか?」
その方がやり易いというし、人によっては痛いらしいので承諾。
注射1本もインフォームドコンセプトに従っての進行なんだな、と思う。
点滴中の注射なのであらたに「チクンッ」はなく、点滴針の側に。

やがて、黒い蛇があらわれ、蛇の目に映るものは眼前のモニターに
そのまま映し出される。
黒い蛇は短パンツの中、わしの菊門へ・・・

「うえっ、気持ち悪う

(続く)