前日からマジメに病院の指示通り行動していたので
身体の中はきれいなものだ。
初めて見るmy腸内映像・・・

膨らませるために空気が送り込まれている。
そこを黒い蛇がぬらぬら、くねくねと侵入してくる。

「うぅっ」「ん・・・・・」「あー」とかなんとか呻く。
「楽にして、深呼吸!」などと仰るが、なかなかそうもいかず。

直腸から少しS字結腸に入ったところできのこ発見。
「これが出血の原因でしょう。」と、副医院長。

周りをよく診ながら、黒い蛇はどんどん奥へ入っていく。
S字結腸から下行結腸、横行結腸、上行結腸・・・
それに続く小腸に少しばかり入ったところで長さ(或いは操作?)の
限界らしく、ブラックスネークは再びギロギロと辺りを
ねめつけながら(こんな単語あったか?)ゆっくり出てゆく。

結構キツい。声が出る。

きのこのところまで戻ったら、いよいよ処置である。
黒いワイヤーがループ状になってカメラの脇から出てくる。
そいつをドクターは器用に手元操作して、きのこに掛けるのだ。
2度、3度のトライできのこがループに入る。
ワイヤーを絞ってループを少しすぼめながら、きのこで言う
「いしづき」のところへ。更にループを縮めて・・・・

「じゅっ」という音など聞こえない。腸内の出来事。
しかしモニターには湯気だか煙だかが見え、焼き切ったのがわかった。

落ちたきのこはそのままに、黒蛇は出て行く・・・ふう。

(続く)